彼氏は年下ナルシスト!?



「いたいた♪」

「誰が?」

車がとまった。

「お待たせ〜。」

お姉ちゃんが運転席の窓を開けて、外にいる誰かと話している。

ガチャッ

前の助手席のドアが開いた。

ガチャッ

続いて、助手席の後ろの席のドアが開いた。

ついでに言うと、私はお姉ちゃんが座る運転席の後ろに座っている。

「舞、おはよう!」

?!?

何故か…何故か私の隣に朽木が乗ってきた。

そして助手席には見知らぬ人。

「何で!?」

助手席に座っている人がくるっと後ろを向いた。

「初めまして、舞ちゃん。英二の兄の修です。美咲と同じ大学の先輩でもって彼氏です。」

美咲とは、お姉ちゃんの名前だ。

「は、初めまして…。」

状況がつかめず混乱中の私は、これで精一杯。

「クスクス…うん。英二の言う通り可愛いね。」

「だろ?」

??????

意味不明。

つか、なんでこの二人、この車に乗んの?



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