彼氏は年下ナルシスト!?

「英二君、舞と同じスクールで水泳始めるんだって。」

混乱しまくりの私に、お姉ちゃんが助け舟をだした。

…いや、この場合は助け舟と言わないんだろうか？

「は？」

「まだ受験まで余裕あるし、好きな人と好きな事を共有しようと思ってね。クラスは違うけど、始まる前や終わった後に会えるし。」

更に朽木が付け足した。

意味不明。

「好きな人？」

「うん。」

「ふーん？朽木、好きな人いるのに私と付き合ってんだ？」

「…は？待って、舞、何か誤解してる。俺の好きな人は舞だよ？」

「…え？私？」

「そうだよ！好きだから付き合ってんじゃん。」

「そうなの？」

まぁ、確かにそうゆーもんだけど…そんな事ってありえんの？私だよ？

「じゃあ聞くけど、舞はどうして俺をOKしたの？」

どうして…って

「初めて告白されたから、かな？」

「…って、えっ！もしかしてそれだけの理由？」

「そーだよ？」

「「あーあ。」」

お姉ちゃんと朽木兄の声がそろった。

「英二君、可哀相…容赦ないね、舞。」

え…

「英二、頑張れよ。」

「分かってるよ！」

は？

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