彼氏は年下ナルシスト!?
「ふーん?じゃ、確認されてたらOKなんだ?」
「え゛っ!?」
「だってそーいう事でしょ?」
「それは、その…。」
実はスイミングスクールも一緒のマナちゃんに、休憩の時、先程までの事を愚痴っていた。
「じゃあ、質問を変える。朽木君にチューされて、気持ち悪かった?」
「別に…?」
「ドキドキした?」
「そりゃ、初めてだったから…心臓止まるかと思った。」
「初めてでもなんでも、好きでもない奴にチューされちゃ、気持ち悪くなるよ。」
「えっ?」
「なんだ。アンタ朽木君の事、ちゃんと好きなんじゃん。」
……私が朽木の事を好き?
「ありえない。」
「自覚がないだけ。だってアンタ、朽木君と付き合う前から、『朽木』がどうだの『朽木』あーだのばっかりだったよ!」
「嘘…?」
「本当!いーかげん素直になりな。」
マナちゃん…。
そーなのかな?
私、朽木の事、好きなのかな?
でも…
「アイツ…年下」
「あーもうっ!!だから何?!アンタは、いつまでそうやって自分に言い聞かせて、ブレーキかけてるつもり?いつまで誠の事引きずってんのよっ!」
…誠…
「………」
「!ゴメッ言い過ぎ…」
「ピーーッ♪集合っ!」
私は再び泳ぎ始めた。
……………誠……………