彼氏は年下ナルシスト!?



文化祭当日。

「くれぐれも失敗はしないように。」

照明担当の先生にそう言われた。

言われたけど…元々4人でやるところを2人って無理がありません??


まぁ、今さらだけどさ。




文化祭が始まる10分前。

私達は舞台裏。その他の生徒は着席。手伝い代表は、正面から文化部の出し物を見れない。


しかも照明を操らないといけないわけだから、それどころじゃなくなるわけだし。

「はぁ〜。」

自然にため息が漏れる。

「何ため息ついてんのよ。一人二役しなきゃいけないんだから、気をひきしめなさい気を!」

「だってぇ〜」


バンッッ


突然、舞台裏のドアが開いた。


「すみませんっ、遅れましたっっ。」

「「は?」」

私とマナちゃんがハモった。


「えっと、実は…俺ここの担当だったんですけど、テニス部が忙しくて今まで来れてなくて……って、あれ?先生に聞いてませんでした?」


「ううん。」

聞いてません。



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