彼氏は年下ナルシスト!?



「あー!!もしかしてアンタ阪倉 誠っ?」

「はい、そうですが…」


阪倉…誠?

「誰?マナちゃん知ってるの?」

「いや、だってテニス部唯一の一年エースじゃん…。」

「ふーん?知らない。」

「あっそ。舞はつくづくそーいうのに疎いよね。」

「別にいいじゃん。」

「いいケド…」


私達が話しこんでしまうと、気まずそうに


「………あのー、僕は何をすれば…?」

誠君が聞いてきた。


「うーん…まぁ、最初は見てて。どうしても手伝って欲しい時だけ手を貸して。」


マナちゃんがそう答えると、誠君は目をキラキラ輝かせて

「はいっ、よろしくお願いします!」


元気よく返事をしてくれた。



その輝やきに、単純な私は一瞬にして恋をしてしまった…………



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