Which is Really face?[短編]完
『うわっ。それって何とも言えないね。』
『‥‥ですよね、完璧そうですよね。』
『分かってんなら聞け。』
そう言って、私を呆れた目で見ているのは私の親友の苺ちゃん。
私が桃で、この子が苺。
フルーツ友達ってやつッスね。
『そんなネーミング絶対イヤよ。ダサい。』
‥‥‥うん、ナイスツッコミ。あーんどナイス毒舌。
名前と性格のギャップが違いすぎるよ、我が親友。
『んな事はどーでもいいのよ。問題は秀くんでしょ?』
『イエス、ボス。』
『‥‥ふざけるのもいい加減にしなさいよ?』
‥‥恐すぎるよ、我が親友。
『とにかく、秀くんは桃の前では王子様。私たちの前ではドS様、ってことね?』
『イエ‥はいそうです!』
あっぶねー!イエスボス!ってまた言うところだった!また言ったら確実に殺されてたよ。
『ねぇ、桃ってさ‥‥Mなわけ?』
‥‥‥‥はい?
『だって、秀くんがみんなにSなのがイヤなんでしょ?私だけにイジワルしてよっ!みたいな感じ?』
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