満月と君
年上にしては少し子供っぽい声だった。
まだ完全に声変わりしてない感じ…

「見たまんまだけど、ブランコに乗ってたんじゃないの?」

私が彼の目を見つめた。
光のせいか、少し茶色い目。

「ははっそのまんまかよー!!なんて言うか期待してたのに」

彼はそう言って笑った。
彼の笑い方は、まるで月の輝きみたいに輝いていた。

私は無意識のうちに、彼を見つめていた。

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