お前は絶対俺のもの
後ろから私の両肩の横に伸びてきた腕。
その手は窓に触れた。
誰……!?
そう思ったとき、後ろから声がした。
「よぉ…昨日ぶりだな?」
この声……!!
私はばっと後ろを振り返った。
「沖田陸……!!」
やっぱり覚えてたんじゃない!!
「おーっと、ちゃんと先生をつけなさいっ」
沖田陸が偉そうに言う。
「あんたみたいなヤツ、呼び捨てでいいのよ。」
私も負けじと言い返す。
「あれーっ?初対面のときとは態度が全くちがうじゃん。」
「あたり前!最初はあんなスケベ男だと思わなかったもん。」
私はフンとそっぽを向く。
ていうか……
「腕……どけてくれません?」
この腕のせいで私は身動きがとれない。