お前は絶対俺のもの


そう決心したとき、


「うわぁ〜っ!沖田センセ、どーしたんですか?そのほっぺ!」


………ん?



ほっぺ?



気になるワードが出てきたので、私は沖田陸のほうを向いた。


「わ〜、超痛そう!!」
「大丈夫??引っかき傷痛いですよねーっ」



あ……

ほっぺの引っかき傷て……



「ウチがやったんだ……」

昨日の出来事が頭の中に流れ込む。


これ、もしかして他の先生にチクられたらまずい?


そうだよね……教師引っ掻くなんて(汗)


でもあっちが悪いんだし!!

私は悪くないし!


そう開き直ったとき



「メス猫に引っかかれた♪」



ニヤリと笑う沖田陸。

そして……


目があった。



「んな……ななっ…!」

なにも言い返せなくなった私は

「べぇーっだ!!」


あっかんべーと低レベルな反抗をして、沖田陸から視線を逸らした。
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