お前は絶対俺のもの
……?
自分の名前をよばれて振り向くとそこには……
「校長………」
うちの学校の校長が立っていた。
なんで校長がここに……?
「この学校にはもう慣れたかね?」
にこりと笑いながら訊く校長。
「はい、おかげさまで。とてもいい学校ですよね。」
俺も笑顔で返す。
「そうか、そうか。」
俺の返事をきいて満足そうに頷く校長。
そしてまた訊かれた。
「さっきひとりの女子生徒がこの教室から出てきたが………」
一息おく。
「ふたりきりでなにかしていたのかね……?」
校長はさっきと同じ口調、波長で言う。
でも俺はそう訊いたときの校長の表情が少しだけ厳しくなったのを見逃さなかった。