お前は絶対俺のもの
いきなり後ろから低い声がした。
おどろいてそーっと振り向くと……
そこには男のひとが立っていた。
歳は二十歳ぐらいだろうか。
すらっとした長身に整った顔立ち。
まるでモデルみたいな人だ。
「ぁあ?なんだテメェ。」
不良がその男の人を睨みつける。
ちょ…
危なくない!?
不良はなにするか分からない。
危険なもの持ってるかもしれないし……。
私は男の人をじっと見つめた。
すると、男の人は不良の手首を掴んだ。
ぎゅうぅ……
力をこめる。
次第に掴まれた不良の手が赤くなっていく。
「ってぇぇ!!離せ!離せよ!!」
不良が苦痛な声をあげた。
そのときだった