お前は絶対俺のもの
「行くぞ!」
「え?」
男の人は今度は私の腕を掴んで引っ張って走り出す。
「えええ!?」
ヨタヨタとついて行く私。
速度が速いー!!
そしてしばらく走ったあと、男の人が走るのをやめた。
「ここまでくれば大丈夫だろ……」
息が乱れる。
疲れたけど…それ以上に言いたいことがある。
「あのっ!助けてくれてありがとうございました!」
私はぺこりとお辞儀をしてお礼を言った。
この人がいなかったら今ごろどうなっていたか……。
本当に助かった。