お前は絶対俺のもの
うそ!?
なんでコイツがここに?
私は急いで寝たふりをした。
もしかして、さっきのお客さんってコイツだったの!?
そう、部屋に入ってきた人物はなんと沖田陸だった。
沖田陸がこっちに向かってくる。
それと同時に私の心臓は音をたてて動き出す。
寝たふりバレるかもっ……。
ぎゅうと目をつぶる。
「風香……?」
!!
なんか…
いつもより声がやさしい……?
沖田陸がベッドの横のイスに腰掛ける。
ひやっ……
冷た……
額におかれた沖田陸の手は冷たくて気持ちよかった。
『手が冷たい人って心は暖かいんだって!』
優奈がそんなこと言っていたのを思いだした。