お前は絶対俺のもの
額から手が離れる。
その手に名残惜しさを感じた。
そして―――――――
沖田陸の顔が近づいてくる気配がした。
ゆっくり、
ゆっくりと。
うそ…もしかしてキスされる!?
沖田陸の吐息が頬にかかる。
私はくすぐったくて体をよじらせた。
前髪が額に触れる。
ふわっ
香水の香りが微かにした。
そして、沖田陸の唇は
口ではなく、額に落ちた。
手とは違って熱をもっていて……
唇が離れたあとも私の額はそこだけ熱をもっている感じがした。
「好きだよ。」
優しい声がきこえた。