お前は絶対俺のもの
昼休み―――――――――
優奈と屋上に遊びに行こうといたとき、
「おーい!渡辺。」
担任にふいに呼ばれた。
「何ですかぁー?」
私は優奈に先に行ってもらうように言って担任のところにいった。
「お前、今日日直だろ?この教材、職員室まで運んでくれないか?」
担任が指差す先にはたくさんの教材があった。
これ……ひとりで運ぶの?
いかにも無理……って顔をしていたら、
「あー、じゃあ平野!お前も手伝ってくれるか?」
え?
後ろを振り向くと同じクラスの平野くんがたっていた。
「これ運べばいいんですか?わかりました!」
そういうと平野くんは教材をひょいっと持ち上げた。
「あ、待って待って!私もっ……」
「じゃあ俺重いのもつから、渡辺これとこれ持ってくれる?」
平野くんは笑顔でそういうと、歩き始めた。
平野くんて……
優しくて明るいから女子に人気あるってきいたことあるけど……
本当にそうなんだなぁ。
今も文句ひとつ言わずに手伝ってくれてるし。
親切なんだなぁ。
「ありがとね?平野くん。」
私がそういうと、
「いえいえ!」
笑顔で答えてくれた。
うーん、やっぱりいい人!!