お前は絶対俺のもの



昼休み―――――――――


優奈と屋上に遊びに行こうといたとき、


「おーい!渡辺。」


担任にふいに呼ばれた。

「何ですかぁー?」

私は優奈に先に行ってもらうように言って担任のところにいった。


「お前、今日日直だろ?この教材、職員室まで運んでくれないか?」

担任が指差す先にはたくさんの教材があった。


これ……ひとりで運ぶの?

いかにも無理……って顔をしていたら、


「あー、じゃあ平野!お前も手伝ってくれるか?」


え?

後ろを振り向くと同じクラスの平野くんがたっていた。


「これ運べばいいんですか?わかりました!」


そういうと平野くんは教材をひょいっと持ち上げた。


「あ、待って待って!私もっ……」

「じゃあ俺重いのもつから、渡辺これとこれ持ってくれる?」


平野くんは笑顔でそういうと、歩き始めた。



平野くんて……

優しくて明るいから女子に人気あるってきいたことあるけど……


本当にそうなんだなぁ。

今も文句ひとつ言わずに手伝ってくれてるし。

親切なんだなぁ。


「ありがとね?平野くん。」

私がそういうと、


「いえいえ!」

笑顔で答えてくれた。


うーん、やっぱりいい人!!
< 73 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop