お前は絶対俺のもの
ガラッ
「おはよ〜……」
教室に入ると、私の顔を見た優奈が一番に心配してくれた。
優奈は私になにか異変がおきるとすぐ気づいてくれる。
「どーしたの?悩みあったらすぐ言ってよ?ちゃんと聞くかんね。」
優奈……
ありがとう。
すごく嬉しいよ。
最高の親友だよ。
でも………
沖田陸とのことはさすがに言えない……
第一、私たちはとくに付き合っているだとかそういう関係ではないけれど、
今までに沖田陸としてしまった行為は恋人同士がするものであって、
それを私たちがしてしまっているのは多分、『禁断の関係』とよばれるのだろう。
だから……
やっぱりこのことは誰にも言えない。
ごめんね、優奈。
「うん……ありがとう。でも今はとくにないから……悩みができたら言うね?」
そう言うと優奈は任せといて!とでもいうようにピースを胸の前につきだした。