お前は絶対俺のもの



そして、朝のHRが始まるまで優奈と話していることにしていた。


「……でねっ、超かっこよかったんだよ〜!!」
「はいはい♪」


まったく……

優奈ってばさっきから彼氏のノロケ話ばっかり。
でもちょっと羨ましいなぁ。


そんな話をしていたとき、



「え〜?沖田センセ?」


ふいに耳にはいったアイツの名前。


声がしたほうをみてみると、


クラスメートの西村 亜紀(ニシムラアキ)ちゃんと、

真田 みく(サナダ)ちゃんがなんだか盛り上がって話していた。


私はそっと耳をたてる。



「沖田センセってさ、かっこいいし、授業わかりやすいし、面白いし優しいし……すごいいいセンセだよねっ♪」


「確かにそーだけどさ。まぁ、バリバリ亜紀のタイプだよねぇ。」



「うんっ!あたし、狙っちゃおーかなぁ」



どくん……



自分の心臓の音がきこえた気がした。
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