君想い【実話】
早く届けないとあたしが取ったみたいになったらやだし!(泣)
と思ってそのまま届けることにした。
3組に行くと野山と永井が目に入った。
よし…。
春姫、行きまーす!
春「あ、あたしの机ん中に入ってたんだけどっ」
卓「あー!空輝の携帯!」
春「あたしが取ったわけじゃないよ!?」
焦って野山を見る。
空「わかってるよ。ないと思ったら吉田んとこあったわけね。ありがとっ」
と言って野山はあたしにニコッと笑った。
わわわわ笑った…。
あの野山が女子に笑った!
ちょっと(いやカナリ)どきっとして
春「じゃね!」
と言って3組を出た。
はぁー…。
あの笑顔は反則だ…。
これがあたしと空輝のほんのささいな始まりの会話。
ねぇ。覚えてる?
あのときからあたしはきっとあなたに恋してたんだよ。