君想い【実話】
近くの公園で待ち合わせした。
着くとすでに永井が待っていた。
卓「よっ。ごめんな急に。」
春「ううん!待たせてごめん!」
しばらく経って永井が重い口を開いた。
卓「あのさ。空輝が好きならキッパリ俺のことフッてくれていいから。」
…はい?
何であたしが野山のこと好きってなってんの?
野山なんて!
怖いし!怖いし!怖いし!(笑)
春「何言ってんの?ありえな…」
卓「ありえなくねーよ。」
永井の声が低くなったのがわかった。
卓「お前は空輝が好きってことに気付いてねんだよ。」
…おかしいよ。
何でそうなるのよ。
春「好きじゃないよ」
卓「好きだよ!!!!」
永井が大声でいう。
いつもの永井と違う。
卓「お前は空輝に片想いしてんだよ。」
あたしはただ唖然とした。
あたしこのときやっと気付いたんだよ。
…ううん。
永井が気付かせてくれたんだね。
あなたに恋してたことに。