君想い【実話】
夜になると、あたしの携帯が鳴った。
真理からだろうと思ってなんの気なしに新着メールを開いた。
……真理じゃない。
春(野山だ!!)
空『いきなりで何だけど、吉田好きな人いんの?』
…ほんとにいきなりだな;
春(また永井のことかなー)
春『まぁ内緒〜!』
送信っ。
ピロピロリンっ
…返事が早い。
空『内緒ってなんだよ(泣)』
春『教えるわけないじゃん☆(笑)そう言う野山は好きな人いないのー?』
空『まぁ…内緒。』
やられた。
そうきたか。
春『内緒ってなんだよ(泣)』
空『内緒は内緒だよ』
春『ふ〜ん。野山が言ってくれたら言うけどね〜♪』
冗談で言ったつもりだった。
空『ほんとに?』
春『ほんとに?って?』
空『俺が言ったらほんとに吉田も言う?』
ドキっとした。
本気なの?野山。
春『でも野山はあたしに言わないでしょ?』
空『お前が言ってくれるなら言うよ。』
あたしは手に汗をかいてることにすら気付かなかった。