君想い【実話】
あたしたちは毎日一緒に帰ることにした。
付き合って1週間。
まだまだ初々しいあたしたち。
この日も空輝と一緒に帰っていた。
…まわりの視線が痛いぜ。
同級生はいつも一緒にいるあたしたちにもう見慣れたのか、あまりじろじろ見てくる人はいない。
問題は後輩たち。
「野山先輩って春姫先輩と付き合ってるんだ〜!」
うんうん。
そうだよ。
「てか毎日一緒に帰ってない!?」
うんうん。
帰ってるよ。
「てかまじ野山先輩かっこいいよね!」
うんうん。
かっこい…
…ん!?
隣にいるあたしはどこ行ったぁ!!
空「何怖い顔してんの」
春「…なんでもなぁい」
空「何?俺何かした?」
春「…べつに〜。」
あたしはなんとなくやだった。
そりゃ彼氏がかっこいいって言われて嬉しかったけど、その反面不安に煽られていた。
空「春姫?」
…やだよ。
空輝は春姫のもんだよ。