やくざな主人と生意気ペット


「そりゃもう全部聞かせて下さいよ〜、昔の話やら女遍歴やら」

「こはるちゃん、僕達仲良くなれそうだね」


二人で黒いオーラ出しまくりながら神無月について色々教えてもらった。


「まずは先輩の過去ね。
先輩は17歳でこの世界に入ってる」

あたしと同じ年の時に…?
アイツ……相当馬鹿だな。


「それから19歳の時、ある任務で7歳の少女を引き取った…こはるちゃんのことだね」

ある任務……?
何だろう、早乙女さんは軽く流してるけど。

まあこれは神無月から聞き出そう。


「過去って言ってもこのくらいしか情報無かったんだよね。
よし、次は女遍歴っ」

「早乙女さん楽しんでますね」

「こはるちゃんだって、にやにやしすぎ」


多分あたし達今すごく悪者だよね。
まあいーや。


「先輩のファーストキスは16歳の春。相手は同じクラスで彼女だった山口ユキ」

普通じゃん!やべえうけるよ!普通に青春してんじゃねーか!
あたしにも高校行かせろや神無月め。

「そして初めての相手もその彼女」

死ぬ!笑い死ぬ!普通のお付き合いしてやがる!


「この世界に入る前彼女と別れ、以後女性と一夜を共にすることすらなく今に至る」


やべえ、笑いすぎて息できねえ。




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