やくざな主人と生意気ペット


「まあこれぐらいかなー。
また情報入ったら連絡するね、あとコレ」

コレ、と早乙女さんに手渡されたのは、け、け、携帯電話!!


「こはるちゃん持ってなかったでしょ?」

「そうなんですよっ!アイツが買ってくれなくて…。
ありがとうございます!」

「請求はちゃんと先輩の所に行くからね」


じゃあね、と言って情報室と書かれた部屋に入ってく早乙女さん。
天使か貴方は……。


てか、しまった、肝心な事を聞くの忘れてた。


「さっ、早乙女さんっ」

「ん?どしたの?」

早乙女さんの栗色の綺麗な髪が揺れる。



「あの……全然、興味とか無いんですけど、その…」

「言いたい事は大体わかるよ」


そう言って渡されたのは一枚のメモ。

そこに書かれている内容は確かに、あたしが聞きたかった事だった。


早乙女さん、これからもかなりの頻度でお世話になりやす。
もはや師匠だ。




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