やくざな主人と生意気ペット
 
「じゃ、行ってきまーす」


昨日は半身浴して0時前に寝て、朝は6時に起床。

完璧にエクセレントな生活リズムだよね。
あたしデキる女っぽいな。

ちゃんと神無月さんの為に飯の用意もしてやったし。
なんて優しいの、こはるちゃんったら、うふふ。


まだ寝てる神無月さんをほっといて近所をジョギングしようって考えは昨日の半身浴中に閃いた。

新しい何かが始まる気がするよね。
ワクドキするわ。

そのうちジョギング仲間とかできてさ、その中のイケメン君と仲良くなっちゃってさ、あーもうやべえ。

夢は叶うもんなんだぜ神無月さん。



玄関前で軽くストレッチをして、いつも使うエレベーターを素通りし、階段を駆け下りる。

階段なのでマンションの住民にも出会うことなく外に出ることができた。
出来るだけ外部の人間とは接触してはいけない。

これは神無月さんに引き取られてから毎日言われている。
同居人は一応やくざですから、ね。


一週間振りの外の空気は部屋の空気よりよっぽど良い。




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