やくざな主人と生意気ペット
「あと部下の早乙女と翔」
「早乙女です。
神無月先輩の事で知りたい事があったら僕に聞いてね」
「翔だ」
「あ、ども」
よかった、この二人は普通だ。
早乙女さんにはお世話になりそうだな。
神無月さんの事聞き出してやろう。
てゆか女の子みたいで癒されるな、癒し系だな。
翔さんは素敵なくらいクールな眼鏡だな。
でも絡みづらいな、多分。
「でも皆、神無月さんと一緒の殺し屋なんですよね?」
「まあな」
そう言って煙草に火をつける。
毎度毎度この瞬間の神無月さんだけは悔しい事に格好いい。
「あー、今こはるちゃん神無月ん事かっこええ思てるやろ?」
「はいっ!?お、思ってる訳ないじゃないですかっ」
側にあった銃をアキラさんに向けてみた。
ついでに引き金引いちゃお。
えい。
銃声。
実弾入ってました。
でも弾はアキラさんを掠めただけで当たらなかった。
危ねー。あとちょっとで殺人犯になるとこだった。
「こ、こはるちゃん…冗談キツいわ…」
「こはるチャンやるわね。
うちの組入ってみる?」
「アスカさん、俺ら、やくざじゃないですって」
どーでもいいけど、非日常的すぎるだろ、オイ。
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