「私、先生の事が大好きです…」
天文部!
放課後・天文部部室
「すいませーん…」
いきなりドアを開けるのも微妙だし、中に声をかけた…んだけど、沙雪もいないみたいだし、中からは人の気配もない。
「入りますよ~」
とか言いつつドアを開ける。
と、中には椅子でうまいことバランスを取りながらゆらゆらしている少年がいた。
音楽を聴いていて、きっと私の声が聞こえなかったんだろう。
「あの~」
改めて声をかけ…なきゃよかったのかも。
「ん?…!!」
「あぁっ!!」
ガッターン☆
こっち向いた彼は、私の顔を見てびっくりしたみたいで、絶妙だったバランスを思いっきり崩して倒れた。