「私、先生の事が大好きです…」
 「で、次回の天体観測なんだけど…」

 数分して、わらわらと数人の生徒が部室に入ってきて、自己紹介をさせられた私は、なんとなく榊君の隣に座る。
 沙雪は部長として真面目に仕事をしている。
 (すごいなーホントに部長だったんだなぁ)
 なーんて、妙に納得しながら沙雪には悪いけど、ぼーっとしちゃう。
 先生、来ないかなぁ~。
 先生は顧問だし、そんなしょっちゅう来たりしないかぁ…

 「こんにちわ~」

 ガラガラ、と音がして、ひょっこりと顔を出したのは…
 
 (先生!)

 「あれ?先生」
 「やぁ、高坂さん」
 「今日、なんかありましたっけ?」
 
 急に現れた先生に、沙雪は不思議そうだ。
 そうか、やっぱりたまにしかこないんだなぁ。
< 17 / 39 >

この作品をシェア

pagetop