「私、先生の事が大好きです…」

ガラガラガラ…

｢遅いよ沙ゆ……っ?!｣
｢あれ?部長さんいないのかな｣

もくもくと紙を折っていると､部室のドアが開いた｡
沙雪が遅れてきたのだと思い込んでいた私は､文句を言おうとしてドアを見て驚く｡
｢なんか手伝わせてって言ったら部室に行けって言われて｣
　そう言って笑ったのは､先生だった｡

　ドアを開けてはにかみながら近くの椅子に腰掛ける｡
｢これ､折ればいいのか?｣
手元の紙をぴらりとつかみ､折ってみせる｡
｢あ､それじゃあ逆ですこれを内側に…｣
そんなこんなで私と先生､２人だけの時間が始まった｡