「私、先生の事が大好きです…」
カチカチ…と時計の音が響く。
お互い、口を開くこともなくただ時間だけが過ぎていく。

何か、何か…言わなきゃ。
私の頭は、焦れば焦るほどなんにも思い浮かばなくなって、やたらと鮮明に数日前の記憶がよみがえってくる。

そう、あれは合宿が始まる何日か前のこと。
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