「私、先生の事が大好きです…」
カチカチカチ…

変な場面を思い出しちゃった。
あの時、下手したらキスされそうだった。
思い出しただけでも、ドキドキする。

カチカチカチ…
響く、時計の音。

思わず、榊君の顔をのぞき見る。
綺麗な顔だな。
なんでこんなカッコイイ男の子が…

「どうかしました?」 「えっ?!あ、いや…」
うわぁ…気が付かれちゃったよ。ちょっと、変な声で返事しちゃった。

「先輩、センセイとなんか話したの?」

紙から視線を外さずに榊君は続ける。

「ココ来たら2人っきりだったからなんか…羨ましかった」
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