夜の街から
「おはよう。」
「おはよう。」
「私ね、葵子っていうの。今更だけどよろしくね。」
「え?あー、うん。あたし、」
「慶華ちゃんでしょ?」
「知ってるの?」
「そりゃ、クラスメートだし私の中じゃ有名だし。」
「意味が…」
「まあまあ。ってかクラスメートの名前ぐらい覚えてよ!分かんないとか私悲しいじゃん。」
「ゴメンごめん。最近忙しかったからつい…」
謝るあたしに彼女はふわっとした笑みを浮かべた。