夜の街から
土日は何をするでもなく、ぼーッッとしてた。

あたしのお家は1人1人に(望めばだけど)シャワーと小さなキッチンの付いた部屋がもらえる。 だから部屋から全く、出る必要がなかった。

月曜日の朝、身体がダルいと嘘を吐いた。

母さんは
「珍しいわね…雪でも降るんじゃあないでしょうね?」と言い残し、学校へ電話を掛けに行った。

次の日も同じようにした。
流石に、水曜の朝は病院へ行けと言われた。

どこも悪くないから行く必要なんてない。

だから後でね、とだけ返事をして、さっきまで寝てたのにも関わらず眠りに付いた。

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