夜の街から

―――ツクレバイイノニ、カレシ。キョウカチャンナラスグデキルノニ。


え?

あたしなら、何って?

あたしが好きなのは、貴女だけなのに――――…


「――…華ちゃん、慶華ちゃん!」

「――ッえ?何?」

「どうしたの?すごいボーッとしてたよ。気分でも悪い?」

あたしを心配する葵子の顔が見てられなかった。
胸が苦しくて。


分かってた。
いづれ、こうなること。

分かってたけど―――…



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