夜の街から
両親はあたしを心配しているのだろうか。
いまいち、読めない。
放任主義みたいに、あたしに自由にさせてたのにいきなりかまいだす。
でもそれもすぐ終わる。
数ヶ月とか、一年以上たってからまた同じような事が行われる。
そんな両親とは対照的にあたしの兄弟は煩いぐらいにかまってきた。
あたしの行儀とか、勉強とか、いちいち煩かった。
終いには恋愛まで。
幼い頃は嬉しかったんだあ。
両親にかまってもらえない淋しさに堪えきれそうに無かったから。