夜の街から


その日からあたしは“女”であることを棄てた。
女でいることがあたしを苦しめる。

でも、今の状況は気休めでしかない。
それでも、止めることは出来なかった。


あたしの回りは常に、何人もの女の子が取り巻いていた。

既に、抱いてしまった。
臨まれるままに。
その場しのぎで。


あたしは変わった、と云われる。

でも、自分を護るためにはこれしかない。
今は。


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