夜の街から


苦しさが、増す。

独りになると、あたしを哀しみが、悔しさが襲う。


どう頑張ってもあたしは勝てない。
彼に。



どうしたらいいの?とパニックに陥る。

―――…悪循環。


解決法は分かってる。
多分、話し合えばいいんだって。
葵子に伝えればいいんだって。

―――…でも出来ない。


だって、
怖い。

受け入れてくれない、という結末が。


あたしの存在そのものを拒否されそうで。


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