夜の街から
「写、真……?」
「ああ。」
その時、なんとなく分かった。
これは偶然何かじゃ無いって。
彼は知っていたんだって。
「ライブしてるのも、調べさせたんですか?」
「親父がくれた貴女についての資料に書いてあった。」
「何処まで―――……」
微笑んで、「安心して。」と言い放った彼は、男装していた理由までは書いてなかったと言った。
何となく安堵して、思いだし―――…
今度は彼は「大丈夫。」と言った。
理由の他言はしていないから、と。
疑り深く睨んでみたが、何も獲られなかった。
あまりに表情が鉄壁すぎて。
「どう?ゲームしてみない?」