夜の街から

迎えに来るようになってから、いつの間にか1ヶ月が過ぎていた。

今日は土曜日で補習。
午前中だけだから、午後は葵子と遊ぶ約束をしていた。
遊ぶってゆうと、普通に聞こえる。


…――――でも、これはあたしの決戦。
やっと話す決意が出来た。
なかなか勇気が出なかった。

もし一生嫌われて終うんだったら、伝えない方がマシ。
拒絶する顔を見たくない。

そう考えてた。


でもその人と毎日一緒に下校するようになってから、変わった。
あたしがどんな反応をしようとも‘好き’と言う気持ちを伝えてくれる。
言葉で、態度で、視線で。

少なからず、愛されてるって実感がある。
だから気持ちを伝えるってどれだけ大切か分かった気がする。

今、あたしが伝えてないから通わない。
気持ちが。

態度だけで解れなんて、無理がある。
あたしは更に。
プライドが邪魔で素っ気無い態度に替わってしまう。


だから、伝える心構えが出来た。
その人のお陰で。


少なからず、感謝する事も学んだ気がする。
心から感謝してます。


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