夜の街から

端から見たら、家の中を探検している様に見えただろう。
それぐらいあたしの住む家は広かった。

登校拒否は、1週間のつもりだったのに気付いたら二週目の後半だった。


…――衝撃が走ったのは、二週目の金曜日だった。

だって余りにも唐突だったから。

まだ入り込んだことの無い、沢山書類の詰まった部屋に目を付けた。
いつも入るなと忠告されていた。
でも、言い付けを思い出した瞬間好奇心があたしを支配してしまった。

それが間違いだったんだ。

< 17 / 227 >

この作品をシェア

pagetop