夜の街から

思い出したら、また何だか泣きたくなってしまった。
涙を流すことに意味は無いと分かっているのに。

途方に暮れた気分で広い公園の中を歩き出した。
この憂さを晴らすために。


ふと、広場に出てみる。
そこには楽しそうにギターを弾くひとりの男の人が。
聞き入って、立ち止まっている人は少ない。
でも、その男の人はそんなこと全く気にしてない様子で、ただただ楽しそうに弾いていた。


どことなく、憧れた。

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