夜の街から

なんとなく、その公園に入った。
一旦、探すのをお休みにしてベンチに座ってみようと思った。

ベンチに座って、ギターを取り出してみる。
最近よくギターを触っていたから手に馴染んできていた。

そっと、振るわせてみる。
低くて、なンか少し心に染みる。
ほっとした気持ちになって、ギターを触っていたら、ぼーっとしてきた。


……――――ッッ!
心臓が止まるかと思った。
あたしに衝撃を与えたのは携帯のバイブで、ユウちゃんからのメールだった。


『いつ、お帰りになられるのですか? 心配でなりません。 まだ旦那様には申し上げて降りませんがりませんが、夜明け前には必ず帰って来てくださいませ。』

……………。

煩いと思いつつ、心配してくれる事が嬉しい。
< 35 / 227 >

この作品をシェア

pagetop