夜の街から
朝、教室に入った瞬間、空気が凍る。
ゆっくりと視線があたしを通ってゆく。
あたしはそれを無視して自分の席に着いた。
今ではもう、慣れてしまった。
嫉妬、妬み、蔑み、時には羨ましさの籠る視線。
…―――なによ、ちょっと人より可愛いからってあんなに偉そうにしてッッ。
…―――いくら財閥のお嬢様だからって何我が物顔してるのよ。
…―――人の男盗っといてまるで悪気の無いような態度、ホントにムカつくんだけど!!
ふッッ。