夜の街から

担任


同じ様な日が、1ヶ月続いた。
壱貴の授業が2ヶ月めに入って直ぐに授業の中で取られる休憩中に突然聞かれた。


「昼間何してんの?」

本当に唐突だった。
休憩をしている間、いつもなら会話なんて無い。

お互い必要以上、干渉しないのが暗黙のルールになっていたから。


「寝てるか、ギター触ってるか、散歩してるかじゃない?」

疑問形で返したあたしにまた質問を投げ掛ける。


「学生じゃないの?」

……――――ッッ。
核心突いてくるじゃ無いですか。


「なんでそう思う?」

「だって顔が幼いんだもん。化粧で俺の目は誤魔化されないッッ!」

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