夜の街から

紅茶を飲みながら、これからどうしようか考えていた。
不意に話し掛けられて、思わず顔をあげた。


「これからどうする?寝るならベッド貸すよ?」

そこまで言わせてしまうあたしはなんだか申し訳ない気持ちになってしまった。


「……もし、良かったらあたしの話を聞いて欲しいの。」

「話すの嫌いじゃなかったのお?」

「それでも、聞いて欲しいの。」


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