夜の街から

ふふッッと笑ったあたしに壱貴はきょとんとした。


「友達第一号おめでとう。」

「初めて出来たの?!」

「そうだよ。」

「今まで出来たこと無いの?!」

「うん。」

「……」

「黙られても困るから。」

「初めてかあ…。初めてねえ…。」

そう言うと、にやりとして続けた。


「そういうのもいいかもねえ。でも、前途多難だよなあ。」


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