夜の街から

息を吸って、扉を開ける。

遅刻してきたあたしに、担任もクラスの子達も本当に驚いた顔をした。

今までだったら卑屈になって、だから嫌だったのに。とか今更何だよ。とか考えちゃったと思う。

でも、今は壱貴がいるからと思うと視線も陰口もなんとも思わなかった。

学校が終わって壱貴に電話したら、誉められた。

お家に電話して迎えを呼んだら凄い嬉しそうなユウちゃんの声がして直ぐに迎えに来てくれた。


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