夜の街から

新しい1週間が始まる度に、週末が恋しくなる。
週末が近付くほどあたしの指はギターの弦に触れたくて、その低い音色を奏でたくて、たくさんの人に聞かせたくてウズウズしてどうしようも無くなる。


いっそのこと学校でも弾いてしまおうか、とか考えてしまう。
だけど、ギターの事を学校に持ち込めばあたしの成績が、と先生が口を挟むことが目に見えているので思い止まった。


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