夜の街から

「僕のファンで居てくれてありがとおー。凄く嬉しいよお。」

「そっそんなこと言われるなんて感激です!!!!」

稀癒は興奮して顔を赤らめている。
絶対、壱貴の笑ってない眼には気付いてない。


「ところで、彼女とはどういう関係なのお?」

「え?キヨは友達ですよ。凄い幼い頃よく遊んで居たんです。で、最近再会したんです。」

柄にもなく敬語使ってる。
何か変。

でも、何でいきなりあたしの話題?


「そっか。良かった」

小さく呟かれた。

何が良かったのかさっぱり分からず壱貴を凝視する。


「じゃあ、ちょっと慶華ちゃん借りていくからねー。」



――――…え?

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