夜の街から
拉致られて辿り着いた先はいつもの公園だった。
視線を絡ませる。
真剣な表情で何だか色っぽい表情にドキッ、と心臓が音を立てた。
「は、話って?」
心臓が鳴ったのを悟られないように言葉を発する。
「思わず、気持ち言っちゃった。ごめんね。」
思い出す。
いきなりの告白。
恥ずかしくて視線を泳がさずには居られない。
「答えを求めてる訳じゃ無いからこっちを向いてよ。」
そう言ってあたしの頬に手を添える。
仕方無いから焦点を壱貴の顔に合わせた。