夜の街から
「覚悟してね?」

あたしはコクり、と頷いた。



…―――まず、あたしをプロにしようと走り回ったこと。
やっとCDが出せる契約が取れたこと。
ファーストシングルの為に新曲を作っていたこと。


まさか。
あたしがプロ?

未来が拡がって行くのを感じながら、先が把握できない不安に襲われた。

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